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生活習慣病内科

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生活習慣病とは?

生活習慣病とは?

生活習慣病とは、その名の通り、食事・運動・飲酒、喫煙、ストレスといった、日々の生活習慣が原因となって引き起こされる病気のことです。具体的には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高コレステロール血症、高トリグリセライド血症)、高尿酸血症(痛風)、肥満症、メタボリックシンドロームといった病気を指します。

以前は「成人病」と呼ばれていましたが、近年は若くしてかかる人も多く、「生活習慣病」と名称が変更となりました。

皆様、健康診断は受けていますか?受けてはいるけど、結果をよく見ずにそのまま本棚にしまい込んでいませんか?または、異常を指摘されてはいるけれど、症状もないし、仕事も忙しいし…と放置していませんか?もしくは、異常値のマークはついているけれど、医療機関を受診しなさいとは書いていない…本当にこのまま、何も気をつけなくて良いのかしら、と不安に思っていませんか?

生活習慣病は、自覚症状はほぼありません。自覚症状が出てきたら、それは「重症」な生活習慣病です。自分はなんともなくても、じわじわと身体をむしばんでいき、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中、腎不全など、重篤な病気を引き起こし、その日を境に、生活は一変してしまいます。

そうならないよう、生活習慣病をコントロールすることがとても大切です。

  • 健康診断について疑問や不安が少しでもある方
  • 健康診断で異常を指摘されたが、どうしたら良いかわからない方
  • 生活習慣病で治療を受けてはいるものの、なかなか良くならなくて不安に感じている方

当院では、専門医の資格を持った医師があなたの悩みと向き合い、ひとりひとりの身体の状態を把握した上で、適切な医療を提供します。ぜひ一度、相談にいらしてください。

代表的な生活習慣病

糖尿病

糖尿病とは、血液中の糖が多い(高血糖)状態が続いている病気です。

高血糖が続くと、全身の血管や神経を傷つけ、手足や目、腎臓、心臓、脳など全身の臓器に合併症を引き起こします。そして恐ろしいことに、糖尿病の合併症は、進行するまで症状が出ません。糖尿病をコントロールが悪いまま放置していると、ある日突然症状が出て、医療機関を受診したときには「足を切断しなければいけません」「もう失明寸前です」「あと数年で透析になるでしょう」「今までのような生活はもう送れません」という状態になっていた…というケースが残念ながらまだまだとても多いです。

それを防ぐためには、正しい知識と適切な治療により血糖値をコントロールすることが大切です。糖尿病には様々な種類があり、病態やその人の生活スタイルによっても適切な治療は異なります。

高血圧症

日本では高血圧症の方が多く、患者数は4,300万人にのぼると言われています。しかし、その半数近くが治療を受けておらず、治療を受けている患者の中でもその半数が良好なコントロールを得られていないというデータがあります。

高血圧症も、自覚症状はほとんどありませんが、放置しているとある日突然心筋梗塞や脳卒中に見舞われかねません。ご自身の血圧は、どれくらいでしょうか?健診で指摘されてはいるけれど、そのままにしていませんか?まだ上の血圧が130mmHg台だから高くないだろうと思っていませんか?

まずは、自宅での血圧を測定してみましょう。高血圧症の治療は、病院での血圧ではなく、自宅での血圧をもとに行います。以下が血圧の分類表になります。近年は、血圧の基準値が低くなっているので、思ったより基準が厳しいなと感じるかもしれません。ご自身の血圧と比較してみましょう。高値血圧より高ければ、ぜひ受診をご検討ください。

  収縮期血圧(mmHg)
  拡張期血圧(mmHg)
正常血圧 <115
かつ
<75
正常高値血圧 115~124
かつ
<75
高値血圧 125~134
かつ/または
75~84
Ⅰ度高血圧 135~144
かつ/または
85~89
Ⅱ度高血圧 145~159
かつ/または
90~99

脂質異常症(高LDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症)

以前は高脂血症と呼ばれていた病気です。血中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)の代謝に異常を来たすと、心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症といった動脈硬化性疾患を引き起こします。動脈硬化とは、簡単に言うと「血管の老化現象」のことです。脂質異常症を放置しておくと、気づかないうちにこの動脈硬化が進み、ある日突然命に関わる病態を引き起こします。糖尿病や高血圧症、喫煙といった危険因子があると、さらに動脈硬化を加速させます。そのため、脂質異常症の数値目標は危険因子の数や、合併症の有無などによっても変わってきます。ご自身の数値はいかがでしょうか。

高尿酸血症

血中の尿酸値が高いことを言います。高尿酸血症と言うと耳慣れないかもしれませんが、尿酸値が高いといわゆる痛風を引き起こします。痛風は、「風が吹くだけで痛い」という由来からもわかるように、足の指の付け根などが腫れて激痛に襲われる病気です。痛みで歩くこともできず、松葉杖や車いすで医療機関を受診される方もいるほどです。発作が収まると一時的に痛みや腫れは治まりますが、治ったと思って正しい診断や治療を受けずにいると、何度も繰り返し発作が起こり、病態はどんどん悪化していきます。

体内に尿酸が溜まって血中の尿酸値が高くなると、それが足などの関節に沈着して炎症を引き起こし、腫れや痛みを引き起こします。発作が起こると、痛み止めで痛みが治まるのを待つしかありません。そうなる前に、日頃から血中の尿酸値を正常化させておくことが大切です。尿酸値が7mg/dlを超えたら、治療が必要です。

代表的な生活習慣病を簡潔に説明しました。
生活習慣病と呼ばれるものはどれも、現代の日本では有病率が高く、決してひとごとではありません。また、自覚症状に乏しく、症状が出てから治療したのでは遅いことも多いため、早期発見・早期治療が非常に重要になってきます。「自分は大丈夫」は危険です。
まずは健康診断をきちんと受けて、受け取った結果と向き合ってみてください。少しでも不安があれば、ぜひ専門医の受診を。当院では、専門医を持った内科医師がひとつひとつ丁寧に説明し、診療にあたっています。