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皮膚科

皮膚科|四ツ谷駅すぐ|よつや駅前クリニック 内科と皮膚科・形成外科

皮膚科について

皮膚科について

皮膚は外部から人体を保護する役割のみならず、生命の保持に不可欠な機能を持つ組織です。その面積は成人で1.6m2ほどで、重さは3kg弱、皮下組織まで合わせると約9kgもあり、人体最大の臓器とも言えます。

その疾病は多様で、単なる皮膚疾患だけでなく、内臓疾患などの部分的な症状も皮膚症状として現れます。まさに「皮膚は内臓を映す鏡」とも言えます。皮膚科は皮膚症状を通して内臓や血行、ホルモンバランスなど体内状態まで把握する診療科です。

当院では患者様の立場に立った医療の実践や質の高い診断を第一とした最善の治療を目指しております。皮膚疾患の検査によって、思わぬ内科的疾患が見つかる場合もありますので、皮膚の異常がみられましたら、お早めにご相談ください。

皮膚科でよくみられる症状

このような症状の方はご相談ください

  • ひどい湿疹がある
  • にきびやできものが気になる
  • よくなったり悪くなったりするかゆみがある
  • かゆみや痛みを伴う赤い盛り上がりがあり、数時間以内に自然に消えることが度々ある
  • 顔がカサカサする、きちんと頭を洗ってもフケがでる、頭皮にかゆみもある
  • 肌がざらざらしている
  • ピリピリした痛みがあり、赤いぶつぶつや水ぶくれがでてきた
  • 手のひらや足のうらに膿がたまったぶつぶつや水ぶくれがある
  • 皮膚に水分がなく、細かいひび割れがある
  • うなじやわきに丸くてかゆい斑がある
  • 褐色、黒褐色の丸いざらざらしたイボがある
  • 爪が変形した
  • 爪が皮膚にくい込み、爪のまわりが痛い
  • 水虫、うおのめ、たこなどを治療したい

小児からご年配の方まで皮膚疾患を幅広く診療しています。
皮膚の異常や気になる症状がある際は、何でもお気軽にご相談ください。

皮膚科の対象となる主な疾患

湿疹

皮膚科の診療でとても多く見られる症状です。赤みのある皮疹を生じ、かゆみを認めます。原因は様々ですが、一般的には外的な刺激(洗剤や石鹸、汗、その他物理刺激など)によるものが多いです。それだけではなく、自己免疫やアレルギー、薬、ウイルスなどが原因となることもあり、主因がはっきりしないことも少なからずあります。

治療にはステロイド外用薬が有効なことが多いです。「ステロイド」と聞くと怖く感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、部位や症状に応じた適切な強さのものを適切な量、期間使うのであれば怖いものではありませんし、きちんと治療効果を得られます。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬などの内服治療を併用することもあります。保湿で肌環境を整えつつ、原因が分かる場合はその原因物質に触れないよう生活しましょう。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹は痒みを伴う浮腫状の膨隆疹(膨疹)が突然生じ、時間経過によりこれらが消えるという特徴があります。1回ないしせいぜい数日で症状が治まるものは急性型、症状が4-6週間以上続くものは慢性型と分類されます。食べ物や薬剤など、原因物質が明らかな場合はこれを避けるようにします。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。

アトピー性皮膚炎

アトピー素因(いわゆるアレルギー体質)や皮膚のバリア機能の低下に刺激(トリガー)が加わって発症すると考えられています。目や耳の周り、首、ひじやひざのくぼみなどに、かゆみと皮膚のカサカサ(鱗屑)を伴う湿疹が繰り返し起こります。左右対称で、慢性の湿疹と皮膚の乾燥が生じるのが特徴です。

治療は、バリアの機能を補うためのスキンケア、皮膚の炎症を抑えるためのステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、かゆみを軽減させる抗ヒスタミン薬内服、かゆみを悪化させないための環境整備や対策が基本となります。ストレスや疲労を溜めないようにすることも大切です。

にきび(尋常性ざ瘡)

にきびは10〜20代に好発する疾患です。アクネ菌やホルモン、ストレスなどの因子が関係していると言われています。過剰に分泌された皮脂が毛穴にたまり、これを栄養源にして、菌が増殖して症状を悪化させます。大人のにきびは更に様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくい場合があります。

治療は、にきびの種類と重症度を判断し、外用薬(レチノイド、過酸化ベンゾイル製剤、抗生物質、ピーリング剤など)、内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)、時に外科的治療(レーザー、切開排膿)等を行います。放置してしまうと、炎症の跡が陥没した「にきび跡」や色素沈着局面となる場合があるので注意が必要です。にきび跡についても治療方法を提示できますので、にきび跡の治療をご希望される場合も遠慮なく受診してください。

ウイルス性の発疹

1.単純疱疹(ヘルペス)
口回りに小さな水疱を生じる1型と性器周辺に病変を生じる2型が有名です。抗ヘルペス薬で治療を行いますが、単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に取り除くことができません。そのため寝不足、疲労、かぜなどで免疫力が低下すると再発してしまいます。
2.帯状疱疹
水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。体の左右どちらかの神経に沿って、神経痛を伴う小水疱病変が帯状に認められます。痛みの性状はピリピリと刺すような痛みです。多くは皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、高齢の方や重症だった場合は「帯状疱疹後神経痛」といって皮疹がなくなった後まで痛みが残ることがありますので、早くに介入し治療を行うことが大切です。

水虫(足白癬、爪白癬)

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚や爪に入り込んで発症します。足白癬は趾間型、小水疱型、角質増殖型のタイプに分類されます。これらのタイプが混在することもありますし、かゆみがないこともあります。水虫が疑われる組織を採取して顕微鏡できちんと白癬菌を確認することで診断し、病態に応じて塗り薬や内服薬を使用して治療します。

いぼ

「いぼ」は皮膚から盛り上がっている小さなできもので、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症するので、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)、尋常性疣贅と呼ばれます。放置すると増えたり、人にうつしたりすることがあり、老若男女問わずみられます。「いぼ」を見つけたときは、数が少ないうちにご相談ください。治療方法には、炭酸ガスレーザー治療や液体窒素による冷凍凝固療法などがありますが、塗り薬、貼り薬、漢方を併用する等、ご本人に適しているものを選んで行います。

また、しばしば顔や首の「いぼ」を主訴に受診される方がいらっしゃいますが、この場合は紫外線や皮膚の老化が原因の脂漏性角化症(老人性疣贅)であることも多いです。これも液体窒素や炭酸ガスレーザー、切除などの治療法がありますので、一度ご相談ください。

たこ・うおのめ

足の裏やわきなどに、慢性的な機械刺激が加わりたこ(胼胝:べんち)やうおのめ(鶏眼:けいがん)ができます。皮膚の表面が部分的に硬くなり、放置するとどちらも痛みが生じます。扁平足や甲高などの足の形により部分的な負荷がかかることが根本原因です。足の形を変えることは難しいため、インソールや矯正靴下などで足の形のサポートを行いつつ、痛みが出る場合は削って痛みをとることが必要になります。