ブログ
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-6-1コモレ四谷101
ブログ
特にやりたいこともなく何となく過ごしていた高校生活ですが、高3の時に転機が訪れました。
体育祭の練習でバク転をしていた際に、自分の右頬をぶつけてしまい右頬骨骨折を受傷してしまいました。
今まで病気という病気や怪我という怪我をしたことがなかったのに、突然手術が必要と言われ、頭が真っ白になったことを覚えています。
人生初めての入院と手術だったので、不安で押しつぶされそうになりましたが、病院の先生(形成外科医)や看護師さんに優しく接していただき、何とか乗り越えることができました。
これをきっかけに自分も人の不安を和らげられるような、そんな医療職に就きたいと思い、医師を志しました。ちなみに、今でも顔の骨にプレートが入っています(笑)。
形成外科で手術を受けたことをきっかけに医師を志しましたが、実は最初から形成外科/皮膚科領域に進もうと思っていたわけではありません。
むしろ学生の頃は内科の方が面白いかもしれないと思っていた時期もあります。
外科系に興味を持ったのは、大学6年生の頃にハーバードに留学した時の経験もあります。
ちょうど留学していた頃にボストンマラソン爆破テロが起こりました。
一生に一度経験するかしないかのことでしたが、外科医が病院に運ばれてくる負傷者の対応を手際よくしているのを見て感銘を受けました。
また、元々手を動かすのは好きでしたので、研修医の時は手技のある内科(循環器内科や消化器内科)か外科系のどこかが良いなと思っていました。
研修医は様々な科をローテートしていくのですが、その中で自分が一番好きな科が形成外科だと分かり、形成外科医になろうと決意しました。
何の因果か、医師になろうと思ったきっかけを与えてくれた先生と同じ、形成外科医になっていました。
専門医の資格を取得した後、どのように自分が医療に貢献できるかを改めて検討した中で、開業も一つの選択肢として挙がりました。
そのような中で、たまたま実家がお隣であった清水敏朗先生から継承のお話がありましたので、ご縁を感じて承継させていただこうと思いました。
清水先生が築いてこられた患者さんや地域との信頼関係を継がせていただくということはとても責任が重いことだと感じています。
勤務医時代はほとんど大学病院ないし関連の病院での生活でした。
大学病院の形成外科は手術、手術、手術の毎日ですので毎日バタバタしておりました。
外科系ですので基本的にはチームで日常診療を行うわけですが、やはりチームの皆で苦楽を共にしたことが一番の思い出です。
治療が奏功して退院される患者さんもいらっしゃれば、どうしても病気や怪我が治せない患者さんもいらっしゃいます。
どうしたら患者さんのために最善の治療が提供できるのか、チームの皆で一日中あーでもないこーでもない、と話し合ったことで、自分達の臨床能力も向上させることができたのではないかと思います。
学会発表や論文執筆を多く行ったことも大学病院ならではでした。国際学会では発表ももちろんですが、他国の形成外科医と話をしたり異文化に触れたり、というのが楽しかったです。
2021年には所属医局が国際学会を主催したことがあり、その際には多くの海外の医療従事者や企業の方と調整を行いました。大変でもあり非常に力にもなったと思います。
The 12th Asia Pacific Burn Congress (2018)ではBest Abstract Awardを受賞しました!
なるべく患者さんの話を聞く、分かりやすい言葉で説明する、ということを常に意識しています。
クリニックでも病院でも、医師に困っていることを伝えきれなかったということをよく耳にします。
折角クリニックや病院に来ていただいても、本当に困っていることは何か、を把握できないと適切な医療は提供できないと思いますし、信頼関係も築けないと思います。
どんな些細なことでも相談しやすいような環境作りに努めています。
いつでも何でもご相談ください。
やはり形成外科出身なので「外来手術」です。
クリニックで行う手術は『粉瘤』や『脂肪腫』、『ホクロ」といったできものの切除や『巻爪・陥入爪』、『眼瞼下垂』、『耳垂裂』といったものが多いですね。
手術、というと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでもリラックスして手術を受けていただけるよう配慮しています。
皆さん、入って来られる時はとても緊張していらっしゃいますが、出て行く時はケロッとされていますよ。
当院は保険診療をベースに取り組んでいるクリニックですが、一方でレーザー治療やダーマペン、ピーリングなどの保険外(自費)診療も扱っています。
形成外科専門医としての評価や治療の選択、施術が可能と思っています。
残念ながら現在の保険外診療の世界は魑魅魍魎の無法地帯、チェーンクリニックの眉唾な治療も多く(もちろんきちんとした治療を行われているところもたくさんあります)、形成外科医として働く中で、多くの避けられたであろう合併症をお持ちの方に遭遇してきました。
そのような不幸な患者様が一人でも少なくなることに尽力したいと思っています。
皆が自分らしい生活を送ることができるよう手助けするクリニックです。
新宿区、四谷といった土地柄、患者様には四谷で働いていらっしゃる方や近隣にお住まいの方、子どもからご高齢の方まで、非常に様々な方がいらっしゃいます。
一人一人が自分らしい生活を送ることができるよう、未然に防げる病気は未然に防ぎ、皆様が笑顔で過ごすためのお手伝いをさせてください。